闘病記

  クッシング症候群と闘う モモちゃん

                    ※miyuさんの愛犬 ブログ⇒クッシングモモ



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発症まで

2003年7月、モモが生後2ヶ月で初めて家に来た2日後、近所の病院へ 連れて行きました。
検便と全身のチェックを受け、数日後に8種混合ワクチン、 3週後にもう1度同じワクチン、2週後に狂犬病ワクチンを接種し、 フィラリア予防薬の投与とフロントラインも始めました。

それから毎年、誕生月前後に健康診断と血液検査を受け、 狂犬病予防接種や8種混合ワクチンも年に1度追加接種していましたが、 特に問題はなく、健康で元気に過ごしていました。

性格は、おとなしくて臆病、外に出ると特に緊張するのか 呼吸が速くなり震えることも・・。
社会性はちょっと・・他の犬や猫はもちろん ぬいぐるみも亀もなんでも恐いみたいです。それでも家にいるときは元気で、 来客も大好きな、人懐っこい子です。

病歴といえるのはこれくらいなのですが 2歳になる直前の2005年4月、トリマーさんから、目に白い点がある、 と診察をすすめられ3日後に受診、角膜染色、眼圧測定などの検査を受けましたが 異常なし、様子を見ましょう、特に治療も必要ないですとのことで安心しました。
当時4.2sあった体重を4s以下にした方がいいとのアドバイスで、 体重の管理だけがその頃の課題だったと思います。


2006年4月

4月9日

年に数回の恒例のお墓参り、いつものように元気いっぱいに走り回る モモの姿を外で見たのは、この日が最後だったように記憶しています。
この頃から、両前足を上げてお座りするようになりました。
後ろ足2本だけでのおすわりです。
レッサーパンダの風太くんの2足歩行が 話題になりましたが、あんな感じで立っていることもしょっちゅう見るようになり 突然どうしちゃったんだろうと気にはなりましたが、まだ心配はしませんでした。
散歩も、玄関を出るまでは喜んでいるけど、すぐに帰りたいような様子で 止まってしまう、そして家に戻るとほっとしたように横になる、 そんなことが多かったように思います。


4月30日

いつものようにシャンプー後、ドライヤーでモモを乾かしていた長男が
異変に気がつきました。 「モモがちゃんと立てないみたい」「4本足でしっかり立っていられない」 。
シャンプー中もいつもより落ち着きがなかったので気にはなっていましたが、 普通に立っていられないなんて・・、ケガ?ねんざ?思いつくのは そんなことばかりでした。あらためてよく見ると、確かにおかしい、 前足を下につけるのがいやだ、というふうに見えました。
この日から、日記がわりにつけている家計簿に、 モモの様子や経過をメモするようになりました。


2006年5月2日

病院に行きました。
生後2ヶ月から診ていただいていた先生は昨年退職され、 その後新しい担当になった先生も、昨年秋に混合ワクチンを打っていただいた 1回だけで、今回もういらっしゃいませんでした。
診察は院長でした。
健診と狂犬病ワクチン、フィラリア検査などをお願いして採血などを済ませ しばらくして結果を聞きました。

「血液検査で肝臓が悪いことがわかったので、薬を出します」
「フードは何を食べさせていますか?」
「処方食のサンプルを試してみて」・・と。

突然でびっくりしましたが、そういえば目の白いにごりも大きくなっている・・。
それも関係ありますかと聞くと「代謝が悪いのかもしれないので目薬を出します」 。
突然の肝臓病宣告に動揺して、足のことはあらためて診察に来た方が いいかもしれない、でも何か関係あるかもしれないし・・などと あれこれ迷っていたのですが「実は最近変なおすわりをするんですが・・」 こうなったら気になる事は何でも聞いておこう、そんな気持で尋ねると、 院長はモモの足を診察しながら、「これはもうはずれちゃってるよ」 「膝蓋骨脱臼だね」と言いました。それも両足だそうです。

後ろ足2本だけで立つこと、4本足で普通に立つのを嫌がる事、 前足を床につかないこと、あれこれ説明しても、診断は脱臼で、 治すには手術しかないということでした。
足のレントゲンも撮ってないし、後ろ足の関節を触診しただけなのに、 前足が気になるのに、色んな気持が頭の中で回っているような、
複雑な感情でいっぱいになりました。

しっかりしなきゃ、と自分に言い聞かせ、 なんとか冷静になろうと気を取り直した時、このままじゃ変形して 歩けなくなることもあると聞いて、急に恐ろしくなりました。
今度は、肝臓病なのに手術なんかできるの??という不安が広がってきました。
手術には麻酔です。肝臓が悪いと、たった今言われたのに、麻酔は大丈夫なのか、。。

「そういう子に合わせた麻酔を選んで使うから問題ない」
「血液検査の結果を見ても、今なら十分手術できる」

院長の言葉に、すぐにでも手術しないと大変だ、と思ってしまったのは私です。
すぐに決めろと言われたわけでもなく、十分に検討してから返事をしても 良かったのに、その場で、手術の日まで決めてしまったのは自分の決断でした。
手術費用、特に悪い右を先に手術してひと月後に左も、 治らないこともある、等々の説明。そして麻酔のためにとレントゲンを撮り、 狂犬病のワクチンを打って帰宅しました。
この日から、肝臓の2種類の薬を投与、7日から、食事も肝臓用処方食に。

2006年5月6日 手術


言われていた時間にモモを連れて行くと、病院はひどく混んでいました。
しばらく待っていると院長が来て、緊急の手術が入ったので 少し遅れる予定とのこと。
家に帰って待っているので、 連れてきてもいい時間になったら電話して下さいと言うと 「3時過ぎに電話を下さい、こちらからはしないことにしています」と。
忘れる事があるので電話をもらうことにしている、というような説明でした。

家に戻る途中、長男にグチったのを覚えています。

「そっちの都合で遅れるのに、なんでこっちがまた電話しなくちゃいけないの」
「手術する患者に電話するのを忘れるかもしれない病院って大丈夫なの?」

というような・・。
あらためて3時30分に連れて行き、4時頃手術が始まりました。
後から駆けつけた家族全員それに長女の彼氏まで来て、手術室の隣で モニターで見守りました。
1時間足らずで終了。
ガラス越しに院長のガッツポーズを見たときは、心の底から安堵し感謝しました。
麻酔のついでに歯石除去も頼んでいたのですが、 院長は、すっかり忘れてしまったようです。
この頃から、私は少しずつ不信感を持ち始めていたのかもしれません。

手術開始前のことです、2日の診察時にも言われた話をまた院長が始めました。
こういう生まれつきの脱臼の子は、生後4ヶ月までに見つけて 屈伸運動を毎日すれば、それでほぼ治るので手術なんかしなくても よかったんですよ、というもの。
2日の時は黙って聞いていましたが、この時は思わず反論してしまいました。

その時のやりとり

私 「もしそうなら、今までなんで見つけてくれなかったんでしょう」
「生後2ヶ月からここに来ていましたが、言われた事はありません」
院 「自分は担当ではなかった」「何先生でした?」
「これは今年発表されたんです、来年はまた違う説が出てくるかもしれない」
私「それならもう3歳になるこの子にそんなことを言っても仕方ないじゃないですか」

こんな感じでした。
今思うと私もちょっと・・なんですが、
飼い主がのんきで気付かないそれで手術するほどひどくなった、 と言われているような気がしたんです。

そんなこんなで、5時30分に帰宅。夜の9時に食事を持ってきて与えていい とのことで、いつものごはんをモモの食器に入れて持っていきました。
麻酔から覚めていましたが環境の変化や不安で興奮している様子を見て、 入院生活がとても心配になりました。


2006年5月 入院中


5月7日

午前中に長男とお見舞いに行きました。出していいかどうかも聞かずに 長男がモモを出して抱きました。
そして私にしがみつくように 飛びついてきたモモは興奮して震えていました。
安静にしなくてはいけないのに これじゃまずい、そう思いました。
ほんの数分で病室から出たように 記憶しています。
モモは激しく鳴いていました。
院長は「傷口も大丈夫、心配ないですよ」と言いました。


5月8日

この日お見舞いに行くと様子が変わっていてびっくり。
狭いケージの中が、更に半分にケースで仕切られて、 モモは細長い空間に寝ていました。
私の顔を見ると興奮して2本足で飛び跳ねます、手術したことなど忘れたように。
手術用に剃ったのは右足の付け根までだったのに、右わき腹から背中近くまで 大きく剃られ、紫色というか赤黒い内出血が広がっています。
傷が開いたのかと思いました。
内出血しやすいようだ、私が帰ると暴れる、 傷は問題ない、というような説明がありました。
当分顔を見せない方がいいということらしく、パソコンから様子を見て 我慢してくださいと言われ納得しました。
私もその方がモモの身体のためにいいと思いましたし。


5月9日

支払いと様子を聞くために病院へ。
「手術した足はまったく問題がない、もう少しの辛抱ですよ」と院長 家に戻ってパソコンから様子を見ました、カメラのスイッチが切られるまでの 1時間近く画面から目を離すことができませんでした。


2006年5月 入院中2


5月10日

電話で様子を聞く。
「元気で傷も良くなっている」とのこと。


5月11日

薬を届けに病院へ行く。


5月12日

支払いに行く、変わりなく問題なし、とのこと。
支払い 25725円(3日分)


5月14日

長男がお見舞いに行く。
「かわいそうだった」と一言。


5月15日

8日ぶりに面会する、手術から9日、退院したいと申し出てみました。
家にいた方が安静にできる、毎日治療に連れて来る、
ストレスがかえって状態に悪い、あれこれ説得しましたがだめでした。
「2週間と約束したから手術したのに」
「毎日注射しないと内出血した部分が腐る」
「せっかく手術した足を切ることになっても、死んでもいいんですか?」
あきらめました。
支払い 25935円(3日分)


5月16日

もう一度頼んでみました、ストレスに弱い子なので入院が身体に悪い、と。
院長は「ストレスでひどくなるなんてあるわけないでしょ」
「せっかく良くなってきてるんだから、この子のために我慢したら?」
私の方がストレスがたまり、翌日は病院へ行けませんでした。




2006年5月 入院3 誕生日

5月18日

支払いで病院へ。退院までとにかく我慢するしかないと覚悟していました。
様子を聞くのもやめて、家に帰ってパソコンの画面でモモをずっと見ていました。
支払い 25200円(3日分)


5月19日

エリザベスカラーがとれていました。わき腹の内出血は色も薄く 黄色っぽくなりやっとひと安心でしたが、足取りはふらついて前足は がくがくとした感じなのが気になりこれで大丈夫なのかと思いました。
でも明日は退院できるので余計な事は口にしないで とにかく連れて帰るまでは、と我慢。
この日に血液検査をしたようです。2日の結果と比べて、GPTが91から110、
ALPが192から811に。2日にはなかった項目のコレステロールが338、 中性脂肪が>500。
結果をもらったのは退院時ですが、血液検査については特になにも説明はなく、 家で結果を見た私は驚き、この頃からは、ネットで調べるのも、 膝蓋骨脱臼ではなく、血液検査の見方や肝臓病に関するものばかりに なったように記憶しています。

5月20日
迎えに行きました。「もう大丈夫ですよ、足は治ってます」とにこやかに院長。
骨にいいというサプリを薦められたのですが、私もこの2週間で 手術後の回復をはかるためあれこれと調べていたので、 それを使ってみようと思うのですが、と言った途端院長の態度が変わりました。
「それはどこで買うの?」「まったく困るんだよねえ」
「わけのわからないモノを勝手に飲ませて、責任とるのはこっちなんだから」と。
笑っていたからと油断したのが間違いだったかもしれません。
帰り際、受け付けの人がグルコサミンのサプリを持ってきて、これなんですがと見せてくれました。
お礼を言って、考えてみますと返事をしました。
家に戻ってから、そういえば・・28日分とある、袋にいっぱいの 栄養剤と書かれた粉薬、これってもしかしたらさっきのサプリかも、 と思いました。
支払い 13020円

2週間ぶりに我が家に戻ったモモ、おしっこまみれの黄色い身体、 涙と目やにと目薬でぐちゃぐちゃになった目の周り、 毛玉と汚れでボロボロのその姿は本当に悲惨でした。
この日は、これからも決して忘れないであろう、モモの3歳の誕生日です。



2006年5月 退院後

5月21日

昨日、「明日また来てください」と言われていたので病院へ。
ほとんど寝たまま動かない事、ご飯もあまり食べないので気になると言いました。
足はもう大丈夫だから心配ない、とのこと。トリミングもいつでも大丈夫
といわれたので予約をして帰りました。
支払い 525円


5月29日

トリミングをお願いしました。病院の2階にあるのですが、 受け付けは病院と一緒です。待っている時に院長が通りかかって、 様子を聞かれました。退院後はずっと同じ状態です 。
手術前と同じで4本足では立てませんし、おすわりもカンガルーのようで以前と同じ、 そう答えると、「治っているんだからどんどん歩かせて。
心配しすぎじゃないの?」と。おびえて震えていたモモを見て、 連れてこなければ良かったと思いました。
でも、生まれてからずっとここでトリミングしてもらっているのと、 入院でひどく汚れた今のモモを、初めての所にお願いするのは ちょっとできないなと考えたのです。何よりも傷口が心配でしたし。

言われていた時間に迎えに行くと、いつもよりかなり待たされて やっとモモが来ました。
びっくりして言葉が出ませんでした、
いつもより短めにしてもらうことにはなっていましたが 全身剃ったのかと思うようなピンク色で、まるでペット用のミニブタ みたいだったからです。肩には傷もあり、目は充血していました。

私を見つけると、とびかかるようにしてトリマーさんの腕から しがみついてきました。
もう少しで下に落ちそうだったので そこにいたみんなが「あーっ」と声を上げました。
そして「実は、血便というか出血があったのでお薬が出てます」と。
思わず、「何があったんですか?」「どうして?」と大きな声を出しました。
説明によると、預かってすぐに出血し、院長に診せたが大丈夫とのことで トリミングした。いつもより興奮していて、暴れて自分の身体を噛んだようだ、と。

「トリミング前なら電話してほしかった」 「そんな状態なら中止してくれれば」と言いました。
なんでこんなことになるのか、どうして?とわけがわからなかったのです。
そこに院長がきて同じような話をしました、「まだ何もしてない時だった」 「元気で脱水もないから大丈夫と判断した」黙っている私に、更に、 「舌を見てください、脱水してるとこんな色じゃないんですよ、ほらね」と。
「今日はゆっくり休ませて、薬を飲ませても血便がおさまらなかったら 明日連れてきて」自分がそれに対してなんと答えたのかはよく覚えていません。
長男も一緒だったのですが彼もまたショックが大きかったのか、 病院では無言でした。
ふと気がつくと、モモが震えてしがみつきながら私の服にかみついていました。
私は、そこが病院であることも忘れていたのか、「病院に連れて行かなくちゃ」
何度も何度も繰り返し、頭のなかでそう考えていました。
支払い 10814円

支払いは治療費として払った金額で、実際は介護用品、処方食、サプリメント・・
その他にもかかります。それまでペット保険など考えたこともなかった私でしたが この頃は、入っておけば良かったと後悔したこともあります。
人間と同じで、元気なうちに備えておかないと。
保険をすすめるつもりはないのですがある意味、痛い経験の1つですね、
いざというときは突然やってくるものです。



2006年5月 退院後2

トリミングから帰宅すると、さっきまでの興奮が嘘のように モモはぐったりしてしまいました。
具合が悪いというよりも、 ほっとして疲れが出たというような様子だったのでひと安心。
それでも、食事は食べず水も飲まない、ベッドの上に寝たまま 私たちの動きを目で追う。
トイレに行くと、フラフラと2本足で中腰のまま。
やっぱりどう考えてもおかしいのです。
家族もモモの姿に 異常を感じていたようですが、言葉に出すのもはばかられるような ただ、おかしい、何で、といった重苦しい雰囲気です。
とにかく病院をさがそう、遅すぎたかもしれないけど、 今できることはそれしかない、後悔しても、時間を戻す事もやり直すことも できないんですから。
頭に浮かんだ5〜6件、ネットでもいくつか調べてみました。
評判を聞いたことがある所、誰かが名前を言ってたような・・
いくつかリストアップして全部行ってみようか・・
あれこれ悩んで夜が明けたような感じでした。

今思うこと
ここまでの経過では、書いている自分でさえ 「これのどこがクッシング闘病記なの?」と思いました。
今の自分ならわかるのに、もっと早くなんとかできたのに、そんな後悔も。
ピンク色でミニブタのようだったのは脱毛の始まりだったのかもしれません。
後になってわかったのですが、手術時の剃毛やカット後に発毛しないことなどで 脱毛がわかることもあるそうです。あの頃は、ミニブタのようなモモを見ても それが脱毛だとは夢にも思っていませんでした。手術後に剃られた部分に 毛がはえないのにそれでも気がつかなかったのです。
歩行異常にばかり気をとられていたこともあり 見逃してしまったサインはたくさんあるかもしれません。
血液検査の数値もそのひとつでした。



2006年5月 新たな出会い

5月30日

悩んでリストアップした最初の病院へ行きました。
現在もここにお世話になっています。これまでの経過を簡単に説明して、 持参した便と血液検査、エコー検査などを受けました。
脱臼の手術を受けた事は話しましたが、歩行異常や手術しても 変わらないことなどは特に話しませんでした。
とにかく今は血便と元気が無いことの方が心配でしたから。
血液検査の結果は、やはりコレステロール(TCHO)354、 中性脂肪(TG)228、ALP507と高く、BUN6.2がやや低い。
でもGPTは38で正常値でした。前院で17、18、とやや高かったGGTも13。
検査機械によって正常値の判断の仕方や参考基準範囲も色々なので なんともいえませんが、チェックがついたのは、TCHO、TG、ALP。
肝臓処方食を食べていることも影響しているかもしれないということでした。
エコーでも、特に肝臓が大きいということはなくGPTも下がっているので、 胆汁うっ帯の可能性を考えて、利胆剤を試してみることになりました。
前院でもらった肝臓薬は退院後飲ませていませんでした。
なぜか自分でもわかりませんが。
止血、下痢止めの注射を打ち、利胆剤と下痢止めをもらって帰りました。
おだやかでやさしい女の先生だったからか、モモにしては意外な程 落ち着いていました。具合が悪く、ぐったりしていただけかもしれませんが、 とてもほっとして嬉しかったです。
支払い 14430円


5月31日

30日夜から、今度は嘔吐が始まった。あいかわらずぐったりしているので病院へ。
前日とは別の女の先生で、やはり経過や検査結果をじっくりと 検討してくれました。
思い切って、気になっている足のことを相談してみました。
なぜそうしようと思ったのかよく覚えていませんし、嘔吐や血便で それどころじゃないという状態だったのも確かです。
先生は、かわいそうだけど、と言いながら丁寧に足の診察をしてくれて、 レントゲンを撮り、更に30分近くかけて、歩かせたり、おかしなおすわりや 2本足立ちを観察していました。私は、うかつなことを言わないように 慎重に言葉を選んでそれまでの経過を話しました。
他の病院の悪口になるような言い方をしないように、事実だけをありのままにと。
具合の悪い状態で転院してくるのだから、何か理由があるのは 当然わかるでしょうがそういう話はしないほうがいいと思っていました。
でもちょっとは愚痴ったかも・・。
前院の診断に納得できず、 今でも原因が別にあるのではと思っていることは話しました。
先生から「明日他の先生と一緒にもう一度診たいので連れて来れますか」 と言われました。
何かわかったわけでもないのに、 なんだか嬉しくなったのを覚えています。
脱水が心配なので点滴することになり、点滴というか輸液というのか、 背中の皮下にまとめて注射で入れて少しずつ吸収させるというような方法でした。
薬を3種類もらって帰りました。
支払い 10300円



2006年6月 1


6月1日

3日間連続で病院へ。今日は男の先生です。モモの反応が心配でしたが、 大丈夫そうです。
モモは生後2ヶ月でうちの子になってからというもの、 外出先では常に呼吸が速く口が閉じていることはほとんどありません、 ずっとハアハアと舌を出した状態でいます。
車に乗っている時もほとんどそうです。長いドライブでも、1時間程は その状態が続き疲れて眠り、起きるとまたハアハア。
抱いていても、 私と2人だけでも同じです。家の中でハアハアしていることはまず無いので、
今でもとても気になることの1つです。
というわけで、 病院で診察を受ける場合に、安静な状態では無い事が心配になるのです。

今日の先生は、まずモモの皮膚が気になったようです。
「この皮膚はいつからですか?」 そう聞かれたのですが、何を聞かれているのか私は理解できなかったようで 「29日にトリミングで短く刈ったのでピンクに見えるのかも・・」などと おかしな答えをしました。
脱毛に気がつくチャンスだったかもしれないのに。
先生は、ピンクなことよりも、モモの異常にのびる皮膚が気になったようです。
両手で首の後ろをつかんでもまだ余るくらいのびました、
私もびっくりしましたがいつからこうなのか、 もともとなのかわかりませんでした。
つかんでみたことがないので。

それから、今までの2人の先生と同じように丁寧にあれこれ診察してくれましたが、 狭い診察室ではモモが2本足で立ったまま動かないので外へ出て様子を見ることに。
前日の先生も加わり、私がモモと追いかけっこをするみたいにして観察しました。
立っているか、前足をかろうじて使い走るか、伏せているか、カンガルーおすわり。
走るといっても、手足はバラバラガクガク、静止状態ではまったく 前足はつきません。4本足で普通に立っている事も、ゆっくり歩くことも まったくできないモモを見て先生も頭をかかえてしまいました。
歩行の様子を20分位観察すると、診察室に戻り前足の反射のテストなどをしました。
「昨日撮ったのですが、ちょっと気になるのでもう1枚レントゲンを」ということで 頭と首を撮りました。「この分は結構ですから」と先生が言ったのですが、
意味がわからず、会計の時、今日のレントゲン代はいらないということだと わかりました。
診断の結果、まだわからないが、脳か神経に問題がある かもしれないとのこと。
この歩行異常は膝蓋骨脱臼とは関係ないと思う、 というものでした。
脳の異常でそのための歩行運動障害の可能性というのは、 正直、大変なショックでした。
大学病院でMRIを撮ってみませんかと提案され、 お願いすることにしました。
この日、結局1時間以上かけて診察していただき、 本当に感謝の気持でいっぱいでした。
支払い 1000円



2006年6月 2

6月3日

先生から電話がありました。
気のせいか、申し訳なさそうに 「なるべく早くと思ったのですが、混んでいて21日になってしまい・」と。
この先生は、初診からあれこれ検査をやり直すのは時間がかかるし、 そこからMRIの予約を取るのは更にまた時間がかかり大変だから、 直接、放射線科の教授のMRIを予約しましょう、と
少しでも早く受けられるように配慮してくれるなど、とても親切な方です。

予約が取れたと電話をくれるだけでも「先生が直接電話してくれるなんて!」 と感激です。
ただ、脳のMRIは歩行障害の原因を突き止めるための 手段としてだったことから、この時はまだ、血液検査から肝臓病の疑い、 歩行障害はまた別に原因という見方でした。
それでも、まだ原因もわからず、治るかどうかさえわからない状態でしたが、 もっと早くこの病院に行っていれば良かったと思わずにはいられませんでした。

実はこの時、MRIの予約日までの18日間に、もしモモの状態が もっと悪くなったら、直接大学病院に乗り込んで、無理を言ってでも、 座り込んで泣き叫んででも割り込んでMRIを撮ってもらおうと決心していました。
どんなことをしても治してやりたい、そんな必死の覚悟だったのかもしれません。
予約日前にそこまでしなくて済んだのは私にとっても幸いでした。
モモはその後少しずつ回復し、5日頃には食欲も戻り元気になってきました。
歩行状態は相変わらずでしたが、お腹をすかせてご飯をしっかり食べ、 嘔吐も血便もないそれだけでも十分良かったと思えるようなそんな日々でした。
この頃はまだ肝臓用の処方食を与えており、前院からこれだけは続けていました。
8日からは、肝臓にいいだろうと、しじみ汁を与え始めました。
製氷皿を買ってきてしじみを10分程煮出した汁を冷凍して保存、 毎日氷1個分を解凍してフードに混ぜました。
しばらく中止していた利胆剤や目薬も再開しました。
400g減って3.5sになっていた体重も戻りつつありひと安心。
でも、歩行状態は悪くなるばかり、横になるのにバタンと倒れたり、 手足はガクガク自分の思い通りにはいかないように走っている、
そんな感じがしました。


2006年6月 3 MRI

6月21日 MRI

9時30分の予約でした。9時過ぎに大学病院に着くと、 待合室にはすでにたくさんの人。
受付で手続きを済ませ、いつものようにハアハアと落ち着かないモモを なだめながら、他の子を刺激しないように隅の方で待ちました。
しばらくして呼ばれ診察室に入ると、研修医か助手と思われる先生の問診が 始まりました。
病歴、経過、今の状態などを説明して、簡単な診察の後、 基礎検査のためにあっけなくモモは連れていかれました。
鳴き声をきいて、急に不安になったことを覚えています。

どのくらい時間が過ぎたのか覚えていませんが、次に呼ばれて診察室に入ると 今度は教授がいました。また簡単に経過などを説明した後、 MRIの説明を受けました。
モモらしき鳴き声に気を取られて、 ちゃんと覚えているのは麻酔事故の確率についてくらい。
ここでは、1500件に1〜2例だとか。
手術で麻酔は経験しているものの 不安は当然あり、承諾書にサインするときは複雑な気持でした。
その場にモモはいなかったのでなおさらです。
さっきのあっけない別れが本当に最後になってしまうかもしれないのですから。
もう一度顔を見たい、でもまた連れて行かれるのにかえってかわいそうじゃないか 色々なことを考えながら、診察室を出ました。
終わったら連絡をくれるとのことで家に帰りました。
車で30分足らずの距離なので、遠くから来ている方たちを思うと、 自宅で待つことができる自分はめぐまれていると、なんだか申し訳ないような 気がしました。
家に帰っても落ち着かず、1500分の1の確率にモモが当たったら どうしようとそればかり。
なのに、これを乗り越えたら病気が判明してきっと治る。
大学病院なら絶対に大丈夫そんな過剰な期待を持っていたことも確かです。

夕方電話があり、心配で急いで帰宅していた長男と、モモを病院に 迎えに行きました。
朝とは違い、待合室は静かで誰もいません。
しばらくして診察室に呼ばれました。モモが連れてこられ、思ったより元気な様子に、 力が抜けたようにほっとしました。
MRIの何枚もの画像を見ながら 教授は説明してくれましたが、詳しく覚えていません。
とにかく、脳には特に異常は無し、この歩行障害の原因と見られる部分は 見当たらないというような話だったと思います。
血液検査での肝臓の数値が やはり悪いこと、前足の反射等に問題があり、神経からという可能性も ないことはない、等々。
私は、脳に問題がないのは嬉しいけれど、 原因がわからないのは残念、と答えました。
教授は「人間と同じように、動物にも原因不明の病気はまだまだたくさんあって がっかりされたでしょうが、この子の生活の質を保つためには早めに 治療を始めた方がいいですよ」「治療といっても、このような症例で使われるのは 限られた薬になります主にステロイドですね」「主治医の先生とよく相談して・・」
またふりだしに戻ってしまったなと思いながら、PM5時に帰宅。
支払い 65415円

この頃から、時々モモのおなかの皮がポロポロむけるのに気がつきました。
その後、所々毛の薄くなった部分が気になり始め、右足首の赤いかさぶたが 治らないなど何かおかしいと感じることが続き、その症状を元に 毎日ネットで調べていました。
家計簿のメモに、「ホルモン異常か?」と 自分で書いていることなどからも、疑いの目が少しずつ確信に 近づいていたのかもしれません。


2006年6月 4

大学病院でのMRIのあと、すぐには病院に行きませんでした。
これからどうなるのか、先生はなんて言うだろう、私はどうしたいのか、 色々考えました。
モモの状態は落ち着いていたし、元気も取り戻しつつ あるようにも見えました。
5日後の26日に病院へ。
正直気が重く、 先生も複雑な様子だったように見えました。

私は、原因はともかくステロイドを使ってみないか、と言われるのが 恐かったのです。
ところが先生は「自分としては、すぐに治療を始める前に もう少し原因を調べたい」「飼い主さんの負担になるので無理はいえないけれど、 まだいくつか検査したい」「原因がわからないままステロイドを使うのは 薦めたくない」と言いました。
まったく同じことを考えていた私は、 本当にほっとして、とても嬉しかったです。

そして、こういう場合に 1番使用されるステロイドのリスクや影響を考えた場合にも やっておきたい検査の1つとして、低用量デキサメタゾン抑制試験を 提案されました。
分離不安の非常に強いモモを、また1日預けての検査になります。
モモにとっては大きな心の負担になるだろう、ということもわかっていましたが 仕方ありません。少しでも早くということで3日後の29日になりました。
この時、初めてモモの目の白濁について詳しく相談しました。こうすれば治る、 というような病気ではないこと、目薬で様子を見るくらいしかできない、 というように先生の話からは感じられました。
いちおう目薬を出していただきました。
支払い 2000円

MRIの後、あれこれ調べているうちに、初めてクッシング症候群という病気を 知りました。
さらに検査までの3日間で、自分の中ではクッシングが大きく 現実になっていきました。
調べていくと、確かに思い当たることもあり、 もしかしたらという不安な思いが多分そうかもしれないという確信に近づきつつ あるのが自分でもよくわかりました。
年齢や症状、特長など、モモには あてはまらないことの方が多く、疑問に思うこともありますが、 それゆえに今までわからなかったのだろうと納得もできました。


2006年6月 5 検査

6月29日

低用量デキサメタゾン抑制試験。
朝から絶食絶水で病院へ連れて行きました。離れるとどうなるかは わかっていたので預けてすぐに帰りました。
まず採血、試薬を注射、 6時間後と8時間後にそれぞれ採血。
迎えに行ったのは6時半過ぎだったと思います。いつものように必死な様子でした。
これではちゃんとした検査結果が得られないのでは、と心配になるほど 興奮しています。
子犬の頃から、採血も注射も鳴き声ひとつ上げることなく 身動きもせずに受けてきたのにこんなに興奮している様子を見ると 不思議でなりません。
入院や治療をしている他の子たちにも迷惑だったでしょう。
申し訳ないような気持で逃げるように帰宅しました。
支払い 15800円


3日後、先生から電話がありました。
検査前のコルチゾール値が26.2、6時間後が3.4、8時間後が2.2 参考のために検査した甲状腺値も0.8とやや低め、とのことでした。
はっきりと診断するにはちょっと・・。というような説明でしたが、 検査前の数値はあきらかにコルチゾールが高すぎると。
思い切って「クッシングですか?」と聞きました。
先生の返事は「その可能性が高いと思います」
詳しい事は病院で聞くことにしました。

この頃、クッシングについては、自分なりに調べながら、モモの症状と 比べていました。
左右対称の脱毛・・全体にやや薄くなっているのと、 剃毛した後にほとんど生えない部分。
左右対称のような気もするし、 そうじゃないような気も・・。
多飲多尿・・飲水量のチェックをスタート、 食事に使う分をたしても多くて250ml前後。
直接飲むのは100〜150ml。
あてはまらない。尿は4〜5回、でも飲んだ分を考えるとこんなものだろうという量。
腹部が大きくなるという特長もあてはまらない、モモのお腹はぺちゃんこ。
1番気になる歩行障害については、特長のひとつにある、筋肉の萎縮や硬化 という症状が、モモの今の状態にあてはまるのかどうか判断できませんでした。
血液検査は、特長にはっきりと合致していました。ALP、TCHO、TGの上昇です。



2006年7月 1

7月3日

検査の結果を詳しく聞きに病院へ行きました。
先生は、検査結果の余白に、今回の検査について詳しく書いて 説明してくれました。
そして、今回の結果だけでは下垂体性か副腎性か はっきりとは診断できないこと。
MRIの結果で脳に異常が見られなかった ことを考えると副腎の可能性が高いが、MRIは撮った目的が違うので、 はっきりとは判断できない、というような話でした。
更に詳しく検査することもできるけれど、結果的に治療の方法は変わらないことや 少なくとも今のコルチゾール値を考えると、早く治療を開始した方がいいのでは ということになり、薬についての説明を受けました。
自分でも調べていて、先生の説明も納得できました。
とりあえず薬の効果を試したいという、期待する気持も大きかったので、 すぐに投薬治療を始めることにしました。

先生は、ケトコナゾール、OP-DDD(ミトタン)、トリロスタン、 3種類の名前を書きました。
そして、トリロスタンを使ってみてはどうか と提案されたのです。
実は、この3種類の薬については、少しでも予備知識を 持っていたほうがいいのではと、ある程度調べ、臨床例や副作用で比較を していました。
もし自分で選択できるなら、まだ治療効果の報告も少なく、 臨床例も多くないけれど、トリロスタンを使いたいと申し出るつもりでした。
病気について自分で調べている事をあまり知られたくないと、この頃の私は 考えていましたので、先生の方からこの薬を使おうと言ってくれれば 何もいうことはなくひと安心です。
ただ、高価な薬だということも わかっていたので、それは気になっていました。
病院にトリロスタンはなく 取り寄せになるので、この場でいくらとは言えないようで 先生もその点を心配していたのか「なるべく安く手に入れられないか探してみます」
「ずっと続けなければならないけど大丈夫ですか?」と私に聞きました。
かえってそれで不安になったのを覚えていますが治療費の心配をしてくれるような 先生のやさしさに感激して、なんとでもなる、と思いました。
薬が届いたら連絡をくれるということでした。
支払い 2890円



2006年7月 2

7月7日

前日に薬がきたと電話をもらったので、病院にもらいに行きました。
前もって金額を聞かなかったので、
支払うときに「お金が足りなかったらどうしよう」と不安でした。
財布には5万円入れてきましたが、これで足りなかったらこの先ずっと払えるかと 家を出る前から心配だったのです。28日分で6650円。
ほっとしました。
モモの体重から、まずは一日15ミリ(4分の1錠)で様子をみることになっていたので 28日分で7錠、1錠950円です。
量が増える事もあるので ずっとこのままではないかもしれませんがそれでも良かった。
確かに高価なのですが、高い、高い、とわからないままに心配しすぎて、 頭の中では何万、何十万と想像していたのかもしれません。
でも、小型犬だからこれで済むけれど、何十`もある大型犬だったら 無理だろうと思います。
そのことで苦しんでいる飼い主さんは きっといるでしょうし、どんなにつらい思いをされているかと考えると たまらないです。

副作用など特に問題がなければ、2ヵ月後にACTH検査をすることになっており、 2ヶ月も先?と思いましたが、その間、副作用が起きなければいいなと 願っていました。
支払い 6650円

クッシングの治療を始めるにあたって、気になることがありました。
肝臓のことです。
ずっと肝臓が悪いと思っていたけど、違うのではないかと。
血液検査の数値の異常は肝臓ではなくクッシングが原因だとすると、 肝臓用の処方食は逆効果になるのでは。
3日にそのことを聞いてみましたが、「フードについてはよくわからないので」と。
クッシングに最適な食事というのは確かに調べても参考になるものはほとんどなく、 先生も、食事はなんでも大丈夫だと思いますよと言ってくれましたが、 私はそう思えず、自分なりに考えて試してみたかったのだと思います。
私には、肝臓処方食がコレステロールや中性脂肪を上げる原因のように思えて トリロスタンの投与を始めるこの機会に、今の処方食もやめたいと考えていました。
多くのクッシング症例が、糖尿病と関係していることも無視できません。
モモのように若齢や先天性の場合はともかく、加齢による糖尿病の発症と その合併症としてのクッシング、そういう例はたくさんあるようです。
それなら、糖尿病を予防することがクッシングを発症しないための予防策には ならないのか?なってしまってからだって、そのあたりに何かキーポイントが あるんじゃないか、そう考えたのです。
ものすごくおおげさに書いてしまいましたが 糖尿病用の処方食を与えてみようか、それだけのことだったんですが。
手作りも考えましたが自信がありません。
とりあえず効果があるかどうか、
まだ元気でなんでも食べる今なら試してみることができるのではと。


2006年7月 3

7月7日

トリロスタンの投与開始。
あれこれ悩んでいた食事ですが、先生に「糖尿用の処方食を試したい」 と言ってみると、大丈夫だと思いますよ、との答え。
この先生は、 本当にわからないのかもしれませんがこちらの希望や申し出を、 いつも気持ちよく受け止めてくれるので感謝しています。
というわけで、この日からは、前日購入した糖尿病用処方食と、 筋肉をつけるための高蛋白低脂肪の蒸したささみ、皮膚と目のために ビタミンBコンプレックス、食事もがらりと変わりました。
肝臓用よりもおいしくないようで反応は悪かったです。
はじめは張り切って、何をどのくらい、何が身体にいいのかなど調べてみましたが どうもよくわからないし、頑張ろう!と思うわりにはめんどうなことは できそうもなく、子供が学校で使っていた家庭科の食品成分表も参考に してみましたが、やっぱり難しい。結局、処方食を必要量の80パーセントにして 足りない分のカロリーをささみでプラス。
まずしばらくはこれで様子を みることにしたのです。
糖尿用処方食にすると便の量が増えるとは 聞いていましたが、はじめの頃はびっくりでした。
今までの3〜4倍には なりましたね。フードに含まれる食物繊維の量が多いのでしょうが。

もともと、多飲多尿などのわかりやすい症状もなかったので、 投薬の効果についてはあるのかないのかまったくわからない約4週間でした。
心配だった副作用も、特になにかあるということではないけれど、 気になって細かくチェックしていたせいか、残っているメモに、 左わき腹に赤いしっしん、手足の付け根部分の薄毛と赤いかさつき、 お腹の皮むけは良くも悪くもならない、手術後剃毛部分のかさつきとやや黒ずみ、 と書いてありました。
1番心配な歩行障害も変化なし、 元気でしたがその分困る事も。
投薬開始前から日々元気になりつつあり、 その後も回復ぶりは順調で、後を追ってきたり食事の催促にくるなど、 一時の寝たきり状態からは見違えるほどの状態に。
でも、不自由な動きでトイレの中をグルグル回るので、 シートがめくれでしまったりころんだり、4本足で静止できないので、 回ったまま遠心力でうんちが飛び散ったり トイレに行くたびにハラハラしてしまいました。少しでも改善できればと、 壁の高いシートをしっかりおさえられるトイレに取り替えました。


2006年8月

8月2日

薬をもらいに病院へ。今日は女の先生です。
食事を変えたこと、投薬の効果や投与量が気になっていることを相談すると 血液検査をしてみましょうということになりました。
その結果、気になっていたALP507が224、TCHO354が260、TG228が93と 全て正常値内に。低すぎたBUN6.2が14.8と上がって正常値内になりました。
ここの生化学検査表では参考基準範囲を超える項目はなくなったのです。
ただ、前回といっても、ここでの検査は2ヶ月前。トリロスタンの投与を 始める直前に受けておけば、もう少し詳細な比較ができたのではないかと思うと 残念です。
大学病院でMRIを受けた時にも検査はしましたが 結果はもらっていないのでわかりません。
結果が良かったこともあり、同じ15ミリをもう4週間続けることになりました。
支払い 12150円


この後、食事を変えたことも良かったのではないかと嬉しくなり、 また、この日の体重が3.7キロとやや減っていたこともあって、 その後一日の摂取カロリーを1割増やしてしまい 4週間後に今度は4キロを超えてしまうという失敗をしてしまいました。
たんぱく質をたくさんとって、早く足が治るといいなとあせってしまったのかも。


8月3日

これからはトリミングも自分でしようとバリカンを購入。
早速やってみるが大変でした。
耳毛抜き、肛門腺しぼりにも挑戦する。



8月8日

鼻の左側のはしが、黒くかさぶたのように盛り上がっているのに気がつく。
モモも気になるようでしょっちゅう舐めている。



8月11日

ヒルズのトリーツをおやつに与えることにする、この3ヶ月食事以外
何もあげてなかったのでとても喜んだ。
全体に毛は薄く感じる。お腹やもものあたりがかさつくがお腹の皮むけは無くなった。
後ろ足の肉球の間に、いくつか血豆のように赤くなっている所がある。
かゆいということは無いみたいだけど、ずっと治らない。



8月27日

シャンプーを病院用の薬用のものに変える。シャンプーしていると、
本当に毛が薄く脱毛を実感する。5月のトリミング後、
なんとかマルチーズとわかるくらいにはなりちょっと安心したりもしたが、
シャンプー後はまだピンクのミニブタのよう。
前は乾かすのも大変だったが、今はあっという間に終わるのがなんだか不憫。


2006年9月 1 ACTH検査@

9月1日

薬をもらうために病院へ。
つめきりもお願いする。手入れは全部自分でやろうと決めたのですが、 つめきりは別、昔、亀のつめを切っていて失敗したことがあり (亀のつめは切らなくてもいい)それ以来、自分以外のつめを切ることは 恐くてできません。
今日も女の先生です。この病院は、いつも4〜5人の先生がいて 特に担当は決まっていません。
受け付けで指名すればその先生に診てもらえますが 私はいつもおまかせです。
クッシングに関しては同じ先生が いつも検査等してくれますが、この先生からも、経過観察など、 色々な先生の目で見ていきましょうと言われたような気がします。
最近は月に一度位の診察なので、前回のことがわかる方がいいかと思い、 担当日を確認してクッシング先生のいらっしゃる曜日に行くようにしています。

話を戻しますが、ちょうど1年前の今日、8種混合ワクチンを接種したことを告げ どうしたらいいか聞きました。
今月ACTHを受けるので、その前には 何もしない方がいいのではないかと言う事になり、特に変わったこともないので、 17日に検査を予約し20日分の薬をもらって帰りました。
支払い 5250円


検査までの2週間、変わった様子はなく元気でした。
少し前からおもちゃで遊ぶように。
恐がりなので、市販のおもちゃ (音の出るもの、顔のあるもの)は、ほとんどダメでひもを束ねて結んだり、 タオルで何かを包んだような手作りの物でしか遊べないのですが 久しぶりに、くわえて振り回しているのを見たときは本当に嬉しかったです。



9月17日

ACTH検査で病院へ。
特に時間を指定されてはいなかったので、混んでいることも見込んで 出かけたのですが、思ったより待つこともなく採血と注射をしました。
実は、前もって自分で調べてトリロスタン投薬後、4〜6時間後にACTHを受けるのが 最適という事だったので、ちょうどそのくらいになるように考えて行きましたが、 少し早かったようで、薬を飲ませて3時間半ほどしかたっていませんでした。
この頃になってもまだ、自分で調べている事を先生になるべく言わない方が いいのではと思っていた私は、また後悔しました。薬を注射して1時間後、 もう1度採血して終わり。結果によっては投薬量が変わるのでとりあえず 8日分をもらって帰宅しました。
支払い 11900円


2006年9月 2

9月23日

先生から電話がありました。ACTHの結果です。
前値が2.8、1時間後が3.7、十分にコントロールができているとのことでした。
もちろん嬉しかったのですが、また気になることが・・。
今回の検査は、モモにとって環境が良かったことが影響しているのではないか、 ということ。
モモにとって1番ストレスがたまるであろう、飼い主と離れる ということもなく、採血や注射をした後は、興奮させないよう車の中で 1時間待っていました。
もしデキサメタゾンの時のように預けて検査を受けたら、 結果はどうだったんだろう。逆に、デキサメタゾンの時も今回のように 離れることなく一緒にいたらどうだったのか。
そんなことが気になってしまったのです。
クッシングの検査について 書かれたものを見ると、ストレスに弱い子は長く病院に置きたくない
来院ストレスで数値が上がる場合がある、判断しにくいグレーゾーンが起こりやすい などとあり、モモなどはその典型じゃないかと納得してしまいます。
薬の効果を疑っているわけではなく、もしかしたらクッシングじゃないのでは、 などと考えているのではありませんが、病気の程度や進行具合のようなものが わからないので心配がつきないのかもしれません。目に見える症状の改善が あまりないということもあれこれ気にしてしまう原因のひとつかなと思います。


2006年9月 3 ワクチン

9月28日

薬をもらいに病院へ。
ACTHの結果を見ながら、再度ワクチンの相談をしました。
自分でも考えてみましたがクッシングになった今、モモの身体に ワクチンを打つべきかどうか判断できません。検査結果が良かったため 余計に迷うところです。
先生は、クッシングによる免疫低下で、病状が 普通以上に悪化しやすい点を考慮すれば、予防しておく方がいいのではないか、 というような見解だったと思います。
クッシングとわかってからというもの 私は、フィラリアの予防薬さえ毎月悩みながら与えていたので、 本当に迷っていました。
散歩もできず、ほとんど家の中で過ごすのに、 蚊にさされる可能性はあるだろうか、と。
フロントラインもしていますが、いつも「身体に悪そう」と思いながらです。
最終的に打つと決めたのは、先生の意見もありますが、 今後の通院を考えたからです。病状が悪化して、頻繁に病院に来るように なるかもしれない。
免疫の落ちた身体には、たくさんの病気の子がいる
病院が1番感染の可能性が高いようにも思えます。病院やホテル、トリミングなど、 ワクチンを打っていないと受け入れてもらえない所も多く、万が一、預けたり 具合が悪く入院することになって、その時にワクチンを打つのも また、打っていない状態というのも恐いような気がしました。
原因不明のクッシング、調べていく中で、ワクチンの過剰接種の可能性というのも 見たことがあり、今回は、本当に苦しい決断のワクチン接種となりました。
つめきりと7種混合ワクチンを接種し、トリロスタン32日分をもらって帰宅しました。
支払い 14600円


2006年10月

10月に入ってからは、比較的おだやかな日々が続いていました。
ワクチンを接種して1週間程は様子が気になりましたが、変わったこともなく 安心しました。
家計簿を見ても、足裏をカットしたとか、肛門腺しぼり、 耳そうじをいつしたとかそれくらいしかメモしていません。

6月26日に先生に聞いてみた目の濁りですが、いただいた目薬がなくなるころから 自分で調べ始め、9月18日から、ネットで購入した別の目薬を使っていました。
角膜ジストロフィーは、先生も言っていたとおり積極的な治療の 対象ではないようで、目薬で様子を見ること位しかないのかな、 という結果。
でも、いくつか効果のありそうな目薬の名前も知り、 病院でなくても購入できたり、驚くほど安価だったことから 試してみることにしたのです。
前院で、関節用サプリについて話した時に、 そんなわけのわからない情報で、と非難されたので、先生には話していません。
今の先生は怒ったりはしないでしょうが、自分で見つけたものを 試したいと言われても医者の立場では返事がしにくいだろうなと思うからです。
病院でいただいた物と成分もほぼ同じ目薬なので、クッシングに悪い影響が 出るとも思えないと判断しました。
いつだったか忘れてしまったのですが、鼻のかさぶたについて聞いてみたときに やはりクッシングのせいで色々と気になることが出てくるかもしれないけれど、 根本的な原因がホルモン異常なので、治すというより、ひどくなれば その都度対処することしかできないでしょう、というような
先生の説明を聞きました。
そのときは、他の悪い病気じゃないとわかれば それで良かったので安心しましたがあらためて考えると、クッシングの治療と いうのは完治させるためのものではないという現実を強く実感します。



10月30日

28日からモモの左目の下ふちにものもらいのような赤い腫れが。
今までにも小さく腫れたりポツンと何かできては治るということを 繰り返していた所だけど、今回はちょっと違う、ちょうど、薬をもらい行こう と思っていたので、診てもらうことにする。
やはりものもらいだろうということで、眼軟膏をもらう。

この時に感じたのは すぐに薬や治療をした方がいい場合と、ひどくなるかどうか様子を見てからで いい場合。
その見極めをちゃんと自分でできるように頑張ろうということ。
何でも先生をあてにせず1番この子のことをわかっているはずの自分が、 どうすることがベストなのかを常に判断しながら、病気とつきあっていく しかないのだろうと。
今日から、ピルクラッシャーで、自分で薬をカット することになった。今までは4分の1にカットしたものをもらっていたが、 割れやすく無駄がでるらしいので。
無駄になった分を考えると 申し訳ない気持になる、もっと早くそうしてもよかったのに。
支払い 11200円


2006年11月

11月7日

左目の腫れはやっと良くなってきたように見える。朝晩じっくり目を見ていたら 両目とも白い濁りが小さく薄くなってきているような気がする。
気のせいではないかと家族にも見せると、やはりそんな気がすると。


11月12日

左目の腫れは治った。
それ以外に変わったことはなし。
相変わらず右わき腹はほとんど毛がはえてこない。
寒くなり、全体に毛が薄く感じる。
そして、毛がのびてきているせいかも
しれないけれど、耳の付け根、鼻筋、背中などのピンク色が目立つ。


11月20日

今度は右目の同じところが腫れてきた。
アレルギーではないと思うけど、このところ、くしゃみをしたり 目をこすったりしてるのをよく見るようになった。


11月27日

薬をもらいに病院へ。
右目の腫れは治っていたので先生には話しませんでした。
全身の状態は変わりなし、 先生は、これ以上良くなるということはないかもしれませんね、と。
投薬を始めてからもう少しで5ヶ月になる。期待していた歩行の改善は見られず、 検査の結果以外で、薬の効果があらわれるという事はもうないかもしれない と私も思っていました。
モモの薄くなったお腹の皮膚をつまんで、 「これもペーパースキンといって症状の1つです」そして、後ろ足を触って 「すごい筋肉だなあ」と。
人間のように2足歩行する犬になるのかもと思うほど 後ろ足だけで歩いたりジャンプするようになっていたモモの後ろ足です 。
先生が驚くのも無理はないほどの筋肉がついていたのでしょう。
ついてほしかったのは前足の筋肉だったんですが・・。
明るい診察の様子でも、希望の持てる話はありません。
ACTH検査の予約をして、40日分の薬をもらって帰りました。
支払い 10000円



2006年12月 ACTH検査A

11月の下旬にバリカンを使ってカットしてから、胸のあたりの ピンク色が目立ってきたような・・。
後ろ足の肉球が硬く盛り上がっているようにカサカサしています。
前足の肉球が、ほとんど使わないせいか色も薄く柔らかいので、 余計に目立つのかもしれません


12月10日

11時少し前に病院に着きました。今回はトリロスタンを飲ませてから ちょうど4時間後です。 
実は、11月27日にACTHの予約をする時、 前回のことが気になっていたので、思い切って先生に 「投薬後、4〜6時間後が最適らしいのですが」と言ってみました。
先生は、食事の時間なども考慮してくれて、ちょうど4時間後に受けられるように 11時にしましょうと言ってくれました。
なんで今まで遠慮なんか していたのでしょう。
この先生はいつだって話をちゃんと聞いて 答えてくれるのに、この時そう思いました。
今回は血液検査も一緒にお願いしたので、やはり気になっている、 カリウムとナトリウムも調べてほしいと頼んでみました。
試薬を注射して1時間待つあいだに血液検査の結果が出ました。
今回も、ここの検査表ではすべて参考基準範囲内です。
前回と比較できるのはGOT25が34、GPT57が53、ALP224が242、 GLU106が106、BUN14.8が26.4、その他CREが0.6、TPが5.9、ALBが3.1、 Naが144、Kが3.9、CLが104でした。
先生もこれなら問題はないでしょう、と。
ただ、私としては毎度気になるTCHOとTGが入ってなかったので、 ちょっと残念でした。
その後採血を待つ間、ここに通い始めて半年になりますが、 こんなにたくさんの人と話した事は初めて、という位色々な方に話し掛けられて、 モモも私もとまどってしまいました。
嬉しかったのですが、 検査中で安静にさせたい気持もあり車の中へ。
すると今度は隣にタクシーが止まり 暑くて窓を開けていたのですが、モモを見て何か言っています。
「随分興奮してるね、水を飲ませたら?」そう心配して声をかけてくれたようです。
運転手さんもマルチーズを飼っているとのことで写真を見せてくれました。
おしゃべりしていてふと気がつくともう時間でした。先生に呼ばれ、 採血して帰宅しました。
支払い 16500円


2006年12月 検査結果

12月11日

夜の9時近く、先生から電話が。前回は検査の結果を聞いたのは6日後でした。
こんなに早く、この時間にかかってきたことに私は動揺していました。
「検査結果がきたので・・」と先生は話し始めましたが、 悪い知らせだろうと思いました。
思ったとおり 「前値は4.2だったのですが、1時間後が50・・・」と。

動揺していた私は、もう1度数値を確認しました。50・・以上なのか
50なのかわかりません。しっかり話を聞かなくちゃと思いつつ、 間違いではないかと聞いたような気がします。
先生の話では、刺激に対してこれほど反応してしまうのは、 薬でコントロールしていても何かのはずみでコルチゾールがかなり 増加してしまうということで、今の量の薬では足りなくなっている可能性もあること、 病気が悪くなっているかもしれない、1日の中で何度か増加している状態が 起こっているとも考えられるのではないか、と。
ただ、血液検査の結果を見ても今の所異常はないので、今回の結果だけですぐに 投薬量を増やさなくても・・。多分こんな内容だったと思うのですが、 メモしながら聞いていたにもかかわらず、後で見ると、自分の書いた字が 読めないのです。
この時の私は、本当にかなりのショックを受けていたようです。
私は、この結果だけで薬を増やすのは不安なので、近いうちにもう1度検査をして それでも同じ結果がでたら、その時に、投薬量を増やす事も含めて 考えたいと言いました。
いつ再検査を受けたらいいかと尋ねると、 何とも言えないといったような感じです。
それで、ひと月分ある薬がなくなる頃に病院へ行くので、 その時に相談させてもらいたい、と言いました。
すると先生は 「実は、今月で退職することになっています」と。2度目のショックです。
先生は「他のスタッフでちゃんと対応できるようにしておきます」 「何かあれば連絡も取れるので大丈夫」と言ってくれたのですが、 それなら安心です、とは言えませんでした。
今回の検査で問題がなかったら、 同じショックでも違ったでしょう。
「病状が落ち着いているので大丈夫です、お元気で」 とお別れできたかもしれませんが。
こうなったらなんでも聞いておこう、 と思いました。
モモのクッシング治療について先生はどうすることが 1番いいと思われますか?と。



2006年12月 検査結果2


先生の話。
投薬量を増やすことはあまり薦めない、モモのような小型犬の場合は 薬の量も少なく、飼い主の負担もなんとか続けていける金額で済むかも しれないが、大型犬ではとても負担が大きく、トリロスタンの投薬治療を 薦める事はないだろう。
多飲多尿やひどい脱毛その他の重大な症状がない場合、 まったく治療をしないでそのままということもある。
モモの場合は、 歩行異常が改善する可能性を考えて投薬を薦めたが、数ヶ月の投薬でも 改善は見られず、これ以上の回復は考えにくい、
しかし、血液検査の結果も いい状態になっていることもあり、今の量を続けたまま経過を観察して、 脱毛の状態、毛のつや、多飲多尿などに変化や悪化があればその時に考える方が いいのではないか。
今回、検査の結果が悪かったけれど、モモの状態に 特に変化がないのなら、このまま様子を見るという方がいいのでは。

こういう話だったように思います。先生は言いにくそうだったので、私が 「治療してもしなくても、余命や生存率は変わらないといわれてますよね」 と言うと、先生も、そうですねと。
先生のお話は、現在のクッシング治療のありかたの標準と言われる 考え方だと思います。
積極的に薬の量を増やし、症状に応じて更にそのための 薬も投与して、検査も頻繁に行いその結果をもとに、更に投薬や治療を変更する。
そういう考え方の病院もあるでしょう。どちらが良くてどちらが悪いと いうことではありません。
どういう治療を選択するかは 何よりも飼い主の判断が大きいからです。
というか、どういう治療をするのかは 飼い主がそうしたいと希望するものでなくてはならないからです。
私自身はどちらの考え方も納得できます。
そして、治療を始めて5ヶ月過ぎても いまだにどうしたいのか決める事ができません。



2006年12月 フロントライン

12月13日

ブラッシングしている時、あごの下から首にかけて1列に3個並んだ湿疹を見つける。
そういえば、前回のフロントラインから2ヶ月近くになる。これが湿疹じゃなくて、 ダニかノミに刺されたのなら、その方が嬉しいなあと思いながらフロントラインする。
家計簿に前もってシールを貼り、毎月かかさずにしていたフロントラインですが 発病以来、ちょっとしたことに神経質になってしまい、これも殺虫剤かと思うと 身体に悪そうに思えて、少しずつその間隔が長くなっています。
前の病院では、何も言わなくても「フロントライン、もう無くなる頃ですよね」と、 トリミングや健診の時に聞かれるので、自分で勝手に間をあけたり できませんでした。
今の病院ではフロントラインについて聞かれたことは ないのですが、どっちが普通なのか、他の病院は知らないのでわかりません。
今は、処方食やサプリも通販で購入したりしてますが以前は、フロントラインも 処方食も病院でしか手に入らないと思っていた無知な私です。



2006年12月 投薬回数

12月15日

今日から、食事を3回にしてみることにしました。
トリロスタンも 2回にわけて投与することに。
コルチゾールは朝多く出るので、 薬は朝1回飲ませるようにと聞いてはいますが。
この2〜3日、今後の治療について考えていましたが答えは出ません。
そこで気になったのが、以前からずっと知りたかった「クッシングだと、 どんなことがつらいのだろう」という事。ペットは口がきけませんから、 その様子や症状で見る事しかできないのですが、具体的に知るのは難しく、 モモのように多飲多尿もなく血液検査でも落ち着いていると、病気による 不快な症状があるのか、つらいと思う事か起きているのかどうかもわかりません。

薬を飲むとどんな感じなんだろうかと言う事も気になります。
人間の場合、クッシングの治療は手術が多いようですが、 何かわかればと探してみました。
まずは症状、肥満、ムーンフェイス、にきび 、高血圧、うつ、パニック障害などが病気のきっかけや悩みに なることがあるようです。
他にも、野牛肩、糖尿、肝数値の上昇、 そして女性なら月経異常も。
あらためて本当に大変な病気だと思います。
ストレスが強い時や空腹時にたくさん分泌されてしまうのが、 ストレスホルモンといわれるACTHやコルチゾール。
これは犬でも同じですね。
増加したホルモンで免疫細胞が減少して皮膚炎や感染症にかかりやすく なってしまうのも同じ。治りにくい傷やあざから別の病気を疑われる場合が 人間でもあり、骨粗しょう症の心配、骨折で見つかる場合も。
トリロスタンについては、人間の場合まず日に4錠を3〜4回に分けて服用とあります。
やはり、これらのホルモンは朝に多く産出されると。でも分けて飲む方が いいのでしょうか。
別の所で見た記事では、トリロスタンの効果は投薬後、 数時間しかないとあります。
それなら分けた方がいいのは納得です。
副作用は、吐き気、嘔吐、発疹、かゆみ、だるさ、眠気、脱毛、 肝機能値の異常、関節痛。
他の薬に比べると、副作用が少ないと言われる トリロスタンですが、軽いものでは無いようです。
脱毛というのはちょっとショック 人間の場合、症状に多毛というのもあったので、副作用で脱毛というのが、 どういう状態をいってるのかはわからないのですが。
私は、モモがトリロスタンを飲み始めてから、特に気になる副作用は ないと思っていましたが、自分勝手に副作用が少ない薬だと思い込んでいて、 気付かなかったのかもしれません。
とりあえず、良いのかどうかわかりませんが、 空腹時間が長くならないように食事は3回に、投薬は、犬のトリロスタン治療の 記事に、将来的に投薬は2回が望ましいということになるかもしれない、 とあったので、今だって1回でなければダメということはないだろうと 勝手に判断してみました。あくまでも自己責任ということですね。


食事と薬 2006年12月現在

食事

発病までは減量のため1年間ユーカヌバライトとラムライス、 その前はビルジャックでした。
初めて家に来た時、譲ってくださった方が 持たせてくれたのは、ペディグリープリンシパルとシーザーでした。
シーザーの缶詰は、処方食になるまで時々食べていました。
そういえば、花王のヘルスラボというのも試したことがあります。
5月から、ヒルズの肝臓用処方食エルディー、7月からは糖尿用ダブリューディー。
運動量も少なくなり、1日のカロリーは300以下になるようにしています。
1日分が、フードを80グラム、蒸したとりのささみを50グラム、 たまにおやつをあげます。
といっても週に1〜2度、ヒルズのトリーツを 1〜2個ですが。フードは毎回計り、ささみも1週間分蒸して50グラムずつ 計って冷凍します。
糖尿用は、減量用を兼ねているせいか低カロリーなので 量はたっぷりです。発病前はおやつも時々与えていました。
ささみジャーキー、ブタ耳、砂肝、グリニーズ、クッキー、ガム、りんご、 ヨーグルトなど、誕生日には犬用ケーキも。こうやって書き出してみると、 今は楽しみがなくてかわいそうな気もしますが砂肝って漢字で見ると身体に悪そう。




トリロスタンをピルクラッシャーで4つにカットして、 15日からは1日分をさらに半分にカットフードをふやかしたものに くぼみをつけて、アズミラのビタミンBコンプレックスを カプセルから出してくぼみに耳かき2杯程のせて、その上からフードでふたをします。
お団子にしたものに薬を埋め込んで、元気玉の出来上がり。
これは直接口の中へ。
少し前ですが、掃除をしていたらキッチンの隅に白い小さなかけらが・・。
飲ませたはずのトリロスタンでした。それ以来気をつけて確認することにしました。
その後に、ふやかしたフードにささみを混ぜたごはんを食べさせています。
モモは水をあまり飲まないので、フードをそのままあげると、 うんちが粉みたいになるので、このやり方にしました。
糖尿用フードは繊維質が多くお腹の中でかさが増えるみたいです。
水分を十分に与えるようにと書いてあったような・・。

1日2回、食後に目薬をします。今はムコファジンという点眼薬を 通販で購入しています。
1本5mlですが、ちょうど1ヶ月で使い切ります。

飲水量は毎日計っています、フードをふやかすのに80〜100、 直接飲む分が100〜120合計200cc前後です。
少ないように思うのですが、心配ないと先生に言われています。


2006年12月 副作用?

12月16日

あごから首にかけての湿疹は数が増えました。2〜3日前から腕や足 その他を噛むような仕草も時々します、かゆいのではないか?
床に顔をこすりつけていることもあります、 ダニかノミならいいなあと思っていたけど、もしかして、今になって副作用?
トリロスタンの副作用について調べてしまったせいで、 今までなら気にも止めなかったモモの様子が、急に心配になってきた という可能性もあります。
私も経験があるのですが、医学全書とか家庭の医学なんかを読んでいるうちに、 症状がみんな自分にあてはまるような気がして不安になる、そんな感じでしょうか。


12月17日

あれこれ考えるより病院に連れて行こう、と夕べまで決めていたのに、朝になると また迷ってしまいました。今朝はごはんの後もかゆそうな様子は まったくありません。
湿疹も、白っぽくなり治りかけているようなカサカサ状態で、 増えてもいない。
今日シャンプーして、もう1日様子を見る事にしました。
病院へ行くストレスの方がモモには大きいような気もするし。
ストレスといえば、空腹時間を減らそうと食事を3回にしたのに、逆効果だったかも。
今まで夕ご飯をあげていた6時になると、張り切って催促に来るモモ。
8時と2時に食べているから次は8時です、お腹も空いていないはず。
そんなこといっても、身についた習慣は簡単には変えられるものではありません。
仕方なくベッドに戻り遠慮がちにクンクン鳴いているのを見ると、 ストレスでホルモン漬になっているモモの身体の中が目に浮かぶようです。
更に、そんな不憫なモモの姿を横目に夕食をとる人間たちのストレスも相当です。



2006年12月

12月18日

夕べシャンプーしたので、脱毛もわからないくらいにふわふわで真っ白なモモ、 このまま時が止まればいいのにと思うほど、普通の元気なマルチーズに見える。
今日は、ほとんど水を飲まない。仕方ないのでフードをふやかす量を増やすことに。
それでも全部で170cc、直接飲んだのは多分70ccくらい。


12月19日

首の湿疹は、触ってもわからないくらいになった。ノミとりコームで 細かくとかしながらよーく見ると、まだ赤くぽつんとあるのがわかる程度なので 大丈夫だろうとひと安心。
3回食にも少し慣れたようです。
まだちょっとかわいそうな気もするけど。2回の時は、夕飯前の1時間位、 お腹がグーっと鳴ることもあり、空腹を我慢しているのがわかったけれど、 昨日も今日もそれはないので良かった。


12月20日

ごはんの時、嬉しくて嬉しくて、ものすごいスピードで走ってきたモモは、 私の前でクルクルと何度も回った。その時は気がつかなかったけど、 食べている時も前足がついていた。
4本足でゆっくり歩けず、立っていることもできないのに、なんで走れるのだろう。
「おいで」と呼ぶと2本足で立ち上がり、「せーのっ」という感じでいきおいよく ダッシュして走り、私の前で止まるとまた2本足で立ち上がり、 よちよち歩きの赤ちゃんがだっこをせがむみたいに両手を上げて歩いてくる。
今はこれが当たり前になっている。知らない人が見たら、 得意芸のひとつだと思うかもしれない。
もしかしたら、前足を交互に出す事ができないのか・・・不思議でならない。



2006年12月 抗生剤投与

12月22日

1度は治りかけていたと思った、あごから首にかけての湿疹、 昨日のブラッシング時に増えているのに気がついた。
さらに、モモがあお向けで首を大きく反らせた時、あごに近い部分に やや大きなしこりを見つけた。普通の状態では触っても手にふれないので 見落としていたのかも。
おできのような赤く腫れたかたいしこり、いつできたのか 無理やり押さえつけてよく見ると、左右対称というか平行した位置にもうひとつ。
ポツンとした湿疹も、首から、さらにその下にむかって2個増えている。
不思議なのは、それらが1本の直線上に並んでいること。ちょうど、あごの下に しこりを先頭に2本の線が平行して湿疹をつくって並んでいるみたい。


12月23日

年末やお正月の休診を考えると、これ以上ひどくなっては困るので病院に行く。
初めて診ていただく若い男の先生でした。状態を説明し、患部を診てもらうのに モモがあごを上げません。寝かせて押さえつけてもダメ、 先生と2人がかりでも大変でした。
セロテープみたいなものを湿疹にぺたっと貼って 検査してもらい、細菌性のものだろうということで、お薬を 処方していただくことに。
抗生物質の飲み薬と塗り薬です。
クッシングには、免疫が低下することによって起こる皮膚疾患がつきものです。
今までは、このような症状がたまたま出なかっただけなのかもしれません。
薬が増えるのは心配ですが、かゆみも出てきたように見えるし、 この薬で治るのならたいしたことじゃないから大丈夫、そう思うことにしました。
支払い 2490円




2006年12月  気持を切り換えて

時々ブログをのぞいてくれる友人から、「闘病記なのはわかるけど、なんか暗いよ」
「実際は元気なんだから、もっと気楽に」とアドバイスをもらう。
それもそうだと納得。真面目に書かなくちゃと気をつけていたけど、 無理することもないんだと少し楽になる。


12月24日

昨日もらってきたACTHの検査結果、あらためて見るとためいきが出るような 暗い気分になる。前値4.2、1時間後が >50、まぎれもなく、 50オーバーっていうことだったのですね。
今日のモモは寝てばかり、薬のせいか、昼間でもいびきをかいて熟睡している。
真っ白い毛は、黄色い塗り薬でグチャグチャしている。その哀れな姿がまた不憫で 思わず、「モモ〜っ」と寝ているのを起こして抱きしめてしまう。モモは迷惑そう。
今日はクリスマスイブ、サンタクロースがモモに健康な身体を プレゼントしてくれますようにと思わず祈ってしまいました。
でも祈る場所が仏壇の前じゃ、期待はできそうもない。
せめて今夜は特別にささみを1本おまけして、ほぐさずにそのままあげるからね。
喜ぶ姿が目に浮かぶ、そしてそのモモの顔が、 家族みんなのごちそうになると思うから。




2006年12月

12月25日

モモは今日も寝てばかり、でも元気が無いというわけではないので、 おだやかな1日。病院に行った23日は、ハアハアしすぎたようで、
いつもより飲水量が増え100ccほど。食事用を足したら珍しく200ccになったが、 今日は全部で170cc。最近はほとんどこの位。


12月27日

抗生剤を飲み始めて5日目、治ってきているとは言えないような・・。
薬を塗っている部分は黄色く毛がグチャグチャしているので、 余計にそう思えるのかも。午前中1度だけ黒っぽい便をした。なんでだろう?



2006年12月 再診

12月28日

4〜5日後に1度診せて下さい、と言われていたので、夫が帰宅後、 病院へ送ってもらう。今日も初めての、ベテランと思われる女の先生です。
ここへ転院してちょうど7ヶ月。これで全部の先生に診てもらったんだろうか、 5人目だけど。
良くなってきているけど、お正月も入るからと、 もう1週間分の抗生剤を出してくれた。
背中の真ん中にポツンと1個増えているし、 なんとなく不安もあったので、飲まずに済めばその方がいいのだろうけど、 いちおうもらっておけばその方が安心できる。
そして「塗り薬には少量だけど ステロイドが入ってるから、ほんの少しでいいから」と。
患部が塗り薬でぐちゃぐちゃしているモモを見て、これでは塗りすぎだと 先生はこの私に不安を感じたのかもしれません・・。
前回の先生は何も言ってなかったから、私の方もびっくりして 不安になってしまいました。
もっと早く言ってよ〜、知ってたら、こんなに薬つけたりしなかったのに・・
それこそ、つまようじの先くらいの量を、押さえつけてでもきっちり塗ったのに〜。
だけどこれも、薬の中身をよく調べなかった私のミスだと思いました。
この薬、治すためというより、かゆみ止めのために処方されたみたいです。
先生の方からクッシングの様子を聞いてくれたので、 この皮膚症状が免疫低下によるものなら、トリロスタンの増量を やはり考えてみたいと言いました。
「今は最低量だからね・・」と、 量については検討しておいてくれることになりました。
「退職した先生は、高価なので気を使って様子を見るよう 薦めて下さったと思いますがそれについては大丈夫ですから」と言いました。
前の先生に逆らうようで気が引けたというか、何にでも、わりと気を使う私なので。
前回いただいた分のトリロスタンが無くなって、この湿疹が治るであろうと 期待している年明けに、また来ることになりました。
支払い 990円


2006年 大晦日

12月31日

ゆうべ病院から電話があり、投薬量を30ミリに増やしても大丈夫、 とのことでした。
ただし、2〜3週後にACTH検査を受ける、その際、 当日朝の尿を採ってくる、毎日飲水量を計る、多飲の様子にも気をつけること、 などの注意点も。
朝1回の投与でコントロールできるか、 1日を通してのホルモン状態の確認などのためだろうと思いました。
多飲多尿が無いこと、飲水はすでに毎日計り、むしろ少なすぎるのではないかと 前の先生に聞いていたことなどをあらためて説明したところ、 そうですか〜・・と先生も困った様子、とにかく年明けに診察に行くので 詳しい事はまたその時に、ということになった。
薬の増量もそれからかな。
こんなに早く検討してくれて、すぐに連絡をくれたことにとても嬉しくなった。
でも、やはりモモの状態や、この病気に関する症状は特異なものらしく どの先生も困らせてしまうのだな、とあらためて実感しました。

あごから首にかけての湿疹は、その後塗り薬をやめてもひどくなることなく 少しずつだけど改善しているように見える。しかし、背中にできた1個がちょっと・・ おとといから、7〜8ミリに大きくかさぶたのように白くなり、 治りかけかと思ったが今日よく見ると、かさぶたではなく 乾いた膿のようなものでした。
毛にくっついたところをはがしたら取れてしまったので、薬を塗りました。
昨日、背中を気にして噛むような仕草をしていたのですが、 治りかけのかさぶただと思っていた私は、駄目だよっと叱ってました。
きっと、すごくかゆかったんだろうと思います、ごめんねモモ。
抗生剤も続いたままの年越しだけど、来年に希望を持って頑張ろうね。
病気は大変だけど、そのおかげで嬉しいこともたくさんあって 私としては十分大満足の1年でした。支えてくれた皆様に感謝!。



以上、転載終わりです。

モモちゃんの闘病記はまだ続きます。
続きは、miyuさんのブログ クッシングモモ へどうぞ





【番外】 ※私(haru)個人的に好きな記事なので転載させて頂きました。

2006年12月 ミドリ亀

我が家には、もうすぐ7歳になるミドリ亀がいます。名前は、  亀野 緑 といいます。
25センチ位とかなりの大きさです。
実は、もう1匹、 亀野 葵 という子もいました。
この2匹は、2000年1月に長男がお年玉で購入しました。お店に行き水槽をのぞくと 500円玉くらいの大きさの亀がいっぱい、「オスとメスを下さい」 長男が店員さんに言うと「これくらいじゃ性別はわからないので・・」と、 自分で好きなのを選ぶようにとのこと。

しばらく悩んでいた長男は、
「じゃあ、これとこれを下さい」と2匹を指差しました。
1匹は、緑と黄色のコントラストもはっきりしていて、他の亀を押しのけながら 亀ピラミッドの上へと必死で登る元気な「緑」でした。
もう1匹は、店員さんが「えっ?」と言って、もう1度確認するように 「これですか?」と聞いた「葵」でした。私も、思わず「これでいいの?」と 聞いてしまいました。
水槽の角の所で、他の亀に踏まれても動かない、 模様もはっきりせずに青っぽい亀です。
その青い甲羅には傷もありました。

でも長男が「それです」と、店員さんに答えたのでもう何も言いませんでした。
帰り道、できるだけさりげなく、どうして青いのにしたの?と聞くと、 長男はひとこと「かわいそうだったから」と。それ以上聞きませんでした。
ゴールデンウィークに入る頃、アオちゃんと呼んでいた「葵」は死にました。
ミドちゃんに餌をうばわれ、上にのっかられ、いつもじっと亀島の上にいました。
かわいそうで、餌の時は緑を水槽から出してゆっくり食べさせたり、 食欲が無い時はエビをあげたり、食欲増進シロップも飲ませたりしましたが、 大きくなりませんでした。
亡くなった時、葵の大きさは緑の半分程。
傷も治ることはなくそのままでした。

この子の一生は何だったのかと思うとかわいそうでなりません。
長男のことを思うと どう葬るかで悩み、海にかえそうと思いつきました。
その前にまずはお葬式です。
小さな箱に布を敷いて、葵を入れました。お花と餌、乾燥エビも一緒に。
仏壇にその棺を供え、お線香をあげて短い一生を悼みました。
我が家の仏壇には私の両親がいます、頼みごと、悩みの相談、宝くじから亀まで いろんなものを供えられ、さぞかし迷惑なことでしょう。
翌日、長女と長男を連れて江ノ島に行きました。長男が裸足になり、 棺から出した葵を持って海に入っていきました。
散骨ってこんな感じだろうかと、その時、私は思いました。

この次に生まれてくるときは、もっとしあわせになれるように、 そして形は違ってもまた私たちの所に来てくれたらいいなと思っていました。
モモが、亀のミドリをとても恐がっているのを見ると、 もしかして葵の生まれ変わり?と思ったりもします。
でも、もしそうなら、この病気です。
あまりにも運が悪すぎますね。








症状・治療・検査数値・薬・費用














































































支払い 36795円



今思うこと 】

とりあえず、何も決めずに帰宅して、もう一度冷静に考えれば良かったと
思っています。かかりつけの病院とはいえ、初めて診察を受けた先生だったし、
その当時のモモに緊急になんとかしないと、というような様子は
見られませんでしたから。







































   支払い 165,795円






































   支払い 30765円(3日分)
































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