緊急事態!! こんなとき、どうする?

どの場合も、「獣医師の指示を仰ぐ」ことが大前提です。


突然、吐いたっ!


【対処の原則】

       1)吐いたものを喉に詰まらせないようにする。
       2)吐いたものを、再び食べないようにする。
       3)何を吐いたかを調べる。
       4)我が子の様子(目つき、舌の色、元気があるかないか、ちゃんと歩けるか・・など)を観察する。


【一般的な嘔吐の状態と、考えられる原因】

       1)(吐いた回数に関わらず)吐いた後、グッタリしている ⇒中毒など、緊急治療の必要性があるかもしれません。
       2)吐いた後、ケロッとしている ⇒ ・無色や白い液体(泡状もあり)だった時は、胃が荒れている可能性あり。
                           ・吐いたものがフードだった時、他の症状があれば要注意。

その子の体質により、環境の変化、季節の変わり目に吐き易いことはあるようですが、
念のため、獣医師に相談されることをお勧めします。


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急に痙攣・・


【対処の原則】

        下手に手出しをせず、収まるまで見守る。
        長く続いたり、呼吸が苦しそうだったり、他に緊急性のある症状を併発している場合は、すぐに獣医師の指示を仰ぐこと。


【一般的な痙攣の状態】
       
       数10秒〜数分の発作の後、収まってケロッとします。
       その際、四肢を伸ばして体を反らし、失禁・脱糞する場合があります。
       呼吸が急に止まったように見える場合もあります。


【考えられる原因の例】

       @中毒
       A低血糖(産後直後、吸収不良など)
       B低カルシウム血症(出産直後、吸収不良、エチレングリコールの誤飲など)
       C血中アンモニア濃度の上昇(尿毒症など)
       D感染症の発症
       E脳疾患の発症


何れにしても、獣医師に診断していただく必要があります。
そして、痙攣の原因を必ず突き止めることを忘れずに。
そのままにしておくと、痙攣を再発することがあります。
また、重篤な病気である場合があります。






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異物を飲み込んだ。。


【対処の原則】

何を誤飲しても、「吐かせることが良い」・・のではありません。
「吐かせて良いもの」「吐かせてはいけないもの」・・があるので注意が必要です。

吐かせる方法は一般的に3通り。

    1)飽和食塩水(塩が溶けないで少し残る程度の濃さ)を、ごく少量ずつ飲ませて吐かせる。(ストローやスポイトが便利)
    2)オキシドールを、食塩水と同様に飲ませる。  注)消毒液(エチルアルコール)と間違えないこと。
    3)バターに塩を混ぜて舐めさせる。

どの方法が良いのかは、一概に言えません。
獣医師に連絡を取り、指示を仰ぐのが最善です。
何れにしても、少量づつ、様子を見ながら数分おきに飲ませる・・・ということが大事です。


吐かせるとき、またその直後には、牛乳とその類のものを飲ませない ことも重要です。
これは、牛乳により、誤飲したものが吸収され易くなる場合があるためです。(例外:化粧水、整髪料、中性洗剤)
また、水を飲ませて希釈できるものもあります。(下表参照)


《吐かせて良いもの》  ※吐かせないと、腸に詰まったり、中毒を起こすようなもの
分類 一例、注意事項 水で希釈 卵白で保護
毒物以外の固形物 ボタン、プラスチック片、紐、布・・
人間の内服薬・塗り薬 ※全ての薬
芳香剤・消臭剤
水性塗料 注)油性は×
ハンダ、釣り用のおもり
有機塩素系殺菌剤 農薬
タバコ ※フィルターも
ホウ酸ダンゴ ゴキブリ駆除剤
ネギ類・チョコレート(犬の場合) ※多量の場合
除草剤
衣類の防虫・防臭剤 ナフタリン、パラジクロロベンゼン
化粧水・整髪料
中性洗剤



《吐かせてはいけないもの》  ※吐かせたことで、食道などを痛める「揮発性・腐食性」のもの
分類 代表的なもの 水で希釈 牛乳・卵白で保護
〔酸・アルカリ〕 トイレ用洗剤、パイプクリーナー、石灰
〔塩素系〕 漂白剤、カビ取り剤
〔石油系〕 灯油、マニキュア、除光液液体蚊取り線香 × ×
〔薬品系〕 ショウノウ、固形着火剤 ×
〔溶剤系〕 油性塗料、シンナー × ×


【一般的な誤飲後の状態】

嘔吐、意識障害、痙攣、下痢、腹痛、運動失調、出血、多量のよだれを垂らす・・など。
吐かせてはいけないものを吐かせてしまった場合、食道や粘膜を痛めたり、肺炎、神経症状(意識障害・痙攣など)を引き起こすこともある。

固形物を飲み込んだ場合、胃で消化されないようなものは、大きさや形状によっては腸閉塞を起こす危険があります。
この場合は外科手術で取り除くしかありません。
知らずに飲み込んでいた場合、とても困るのですが、「排便が無かったり、嘔吐したり、元気がない」という症状が出てくるようです。


【その後の対処】

早急に獣医師の診断が必要です。
できれば、誤飲してしまったもの(成分が分からないようなものは特に)を病院へ持参して下さい。
成分によって治療法が異なるので、「何を飲んだか?」・・というのは非常に重要です!

糸や紐などを飲み込み、口や肛門から見えている場合、むやみに引っ張らないことです。
体内に入っている部分が内臓に引っかかっていると、内臓を損傷する危険があります。
すぐに獣医師に診て頂く必要があります。


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呼吸が苦しそう・・


【対処の原則】

     1)舌の色を確認する ⇒ムラサキ色やいつもより薄い色の場合、心臓疾患の可能性があります。
     2)仰向けにしない。胸を圧迫しない。 
     3)日射病の疑いがある場合、すぐに水を掛けるなどして体を冷やす。(舌の色、全身赤くなる)

心臓が原因の場合、人口呼吸(鼻から)や心臓マッサージが必要なことがあります。
すぐに獣医師に指示を仰ぎましょう。


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眼球が飛び出したっ!


パグ、シーズーなどの鼻先の短い犬種は、犬同士の喧嘩や耳を強く引っ張られたことなどで、眼球が飛び出す場合があるようです。

【対処の原則】

      濡れたガーゼなど柔らかい布で、眼球を押さえ、早急に獣医師の診察を受ける。
      ※眼球が乾かないようにする、それ以上飛び出ないように押さえること、この二点は必須です。

眼球に損傷が無ければ、元に戻る可能性はあるようです。
ビックリすることですが、冷静に対処しましょう。


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